和歌山南陵 vs 初芝橋本(写真=森田将義)
気持ちを切り替えて挑んだ後半は立ち上がりすぐにCKから3点目をマーク。後半16分にはMF7増田晋也(2年)のパスから河﨑がゴールを狙うなどしたが、ダメ押しとなるもう1点が奪えない。「チャンスを決められないのが、うちの弱点。攻撃がどれだけパワフルで、前からグイグイ行けていたとしても、点が入らないと意味がない」と口にするのは、阪中監督だ。
試合を決定づけることができずチームの雰囲気が落ちると、21分には再び自分たちのミスから失点。ゴール前で競り合ったこぼれをMF9柴山侑斗(2年)にボレーで叩き込まれた。最終的には3-2で逃げ切ったが、攻撃の良さとともに課題も見える試合だった。
「自分たちのミスで悪循環に陥っていたので、改善しないといけない。明日の決勝に向けて、みんなで1回準備し直したい」。主将のDF4石丸晴大(2年)が口にした通り、課題は成長の材料にもなる。得点場面のような前への推進力、アグレッシブな守備など初芝橋本らしさを存分に発揮できるかが決勝の鍵だ。
昨季はまさかの無冠に終わったため、選手のモチベーションも高い。朝野が「県で優勝し、近畿新人の優勝を目指したい。1位で出るのに価値があるので、ラスト1試合も自分が点を獲って、チームを勝たせたい」と口にした通り、決勝でも白星しか見ていない。
(文・写真=森田将義)
▽令和4年度和歌山新人戦(新人選手権大会)
令和4年度和歌山新人戦(新人選手権大会)