富士市立のMF内木璃斗は攻守に奮闘(写真=多田哲平)

 薄氷の勝利に安堵する内藤監督は、一方で「途中からは割り切ってベスト4に残ることを優先した。本当はもっと自分たちでボールを動かしたいが、浸透に時間がかかる。守備でもよく体を張ったけど、もっと効率よくやれる。きょうは全然良くないです」と反省の弁を述べた。

 かたや富士市立は、敗れたものの技術力の高さを見せつけた。『今こそ遊びがものをいう』というスローガンどおり、相手のプレスをかわすスキルにはアイデアが溢れ、テクニカルなサッカーを披露した。MF10渡邉奈那斗(2年)、MF9内木璃斗(2年)のボランチコンビはパスを捌きつつゴール前に入り込み得点を狙い、MF8庵原智晴(2年)は運動量豊富に左サイドで働き、果敢なドリブルを見せた。

(文・写真=多田哲平)

▽令和4年度静岡新人戦(新人選手権大会)
令和4年度静岡新人戦(新人選手権大会)