DF石川穂高(右)ら昌平守備陣の奮闘も目立った(写真=多田哲平)

 リードを得て勢いに乗った昌平は、その後ボールをテンポよくつないで浜松開誠館ゴールに迫っていった。

 42分にはMF10荒井悠汰(3年)が、44分にはFW小田晄平(2年)がペナルティエリア内に抜け出してシュートチャンスを得た。

 1点リードで迎えた後半も、流れを掴んだのは昌平だ。小田は前線で献身的なプレスを続け、左のDF2武村圭悟(3年)と右のDF22田中瞭生(2年)の両SBは機を見たオーバーラップで攻撃に厚みを加えた。

 50分にゴール前で揺さぶられてピンチを迎えながらも、これを凌ぐと56分に追加点の機会が訪れる。左サイドでボールを持ったMF18大谷湊斗(1年)が鋭いカットインから右足を一閃。鋭いシュートをゴールに突き刺し、2点目をもたらした。

 その後、昌平は丁寧にパスを回しながら落ち着いてゲームを進め、津久井と石川の2CBを中心に浜松開誠館の攻撃をはね返していき、2-0で完封勝利。攻守で貫録を見せつけた。埼玉のタレント軍団が、ついに県内の高体連勢初のプレミアリーグ昇格を果たした。

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