帝京の2ゴールは両SBの左DF3入江羚介、右DF2島貫琢土(写真=会田健司)

 そしてこの試合の決勝ゴールは延長前半終了間際の99分、帝京はまたも田中のセットプレーから今度は左SBのDF3入江羚介(3年)がニアに飛び込むと、「自分がニアで逸らして、セカンドを押し込む狙いだった」という入江のシュートが直接ゴールネットを揺らした。

 これで追い込まれた興國も試合終了まで諦めずに同点ゴールを狙ったが、追いつくことが出来ないまま試合終了のホイッスル。帝京が2-1で激戦を制し次戦に駒を進めた。

 ゲーム後、帝京の日比威監督は「自分たちのプレーが出来ない中で、インターハイ前からずっと武器にしてきたセットプレーで今回は命拾いしました。ビルドアップのところを取られて失点してしまいましたが、それでも今までやってきたサッカーなので"気にするな!1点入ったらどうにかなるぞ!"と後半に入りました」と試合を振り返り、先制を許した中でも選手たちの目は死んでいなかったと話した。

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