尚志vs 岡山学芸館(写真=寺田弘幸)

 そして、26分に10番がゴールネットを揺らした。沖村監督が「(岡野)楽央の戦術眼の勝利」と称えたように、鈴木虎太郎と網代陽勇の2トップによって岡山学芸館のディフェンスラインが下がって生まれたスペースに入り込んだ岡野のクレバーさが光ってリードした尚志は、2分後にもCKから追加点を奪取する。一気にリードを広げて見せた。

 2点を追う展開となった岡山学芸館は後半に入ってボランチの山田蒼と木村匡吾が中心となって前へ出ていく力を強めていくが、尚志は慌てることがなかった。鈴木が機転となり、安斎悠人がドリブルで局面を打開してチャンスを作っていき、守備陣もバタバタすることなく試合を進めていく。60分には主将の山田一景が負傷欠場することになったが、代わって入った高瀬大也を含めて全員が岡山学芸館に反撃するスキを与えないまま勝利をつかみ取った。

 盤石な試合運びを見せたチームに、沖村監督も成長を実感している。

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