市立浦和 vs 東京成徳大深谷 (写真=河野正)

 為谷洋介監督は「今年最初の公式戦ということで全体的に緊張していたし、市立浦和の伝統の粘りにも遭って、前半は押し込みながらもいい形にならなかった」と振り返る。

 市立浦和は右サイドMF横井葵(1年)を起点とし、浦和南との南部支部予選準決勝で決勝点を挙げた1トップの田中悠真(1年)にボールを預けて対抗した。

 前半は両チームとも決め手を欠き、0-0で折り返したが、後半に入ると攻守が頻繁に入れ替わる展開となり、どちらも攻めにより比重をかけるようになった。

 東京成徳大深谷は7分と12分、いずれも鈴木嵐の蹴った左CKをCB新国優真(2年)がヘッドで狙ったが、惜しくも枠を捕らえられなかった。

 一進一退の攻防が繰り広げられていた21分、東京成徳大深谷にとっては待望の、市立浦和にしたら不運な決勝点が入った。市立浦和は自分たちの右スローインを相手に渡してしまい、ここから平井が右に進出して遠いポストにクロス。昨季から最前線で躍動するFW秋本光瑛(2年)が相手のマークをかわし、ヘッドでゴール左に突き刺した。

 幸運と不運は39分にも再来する。30分に交代出場したばかりのMF大森壮馬(1年)は、相手の横パスを奪ってそのままゴール左隅に蹴り込み、決定的な2点目を奪取した。

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▽令和4年度埼玉新人戦(新人選手権大会)
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