細田学園イレブン(写真=古部亮)

 後半、追いつきたい細田学園は、左サイドに入ったMF11古部悠が再三に渡り正智深谷の右サイドを攻略していく。しかし、いずれもGK望月を中心とした守備陣にシャットアウトされた。正智深谷はリスクを最小限に抑えながら試合を進め、栗原の2ゴールを守り切り正智深谷が2-0で勝利し、準々決勝に進出した。

 惜しくも敗れた細田学園の上田健爾監督は「勝負という部分で、点を奪う、奪われないのところで差が出てしまった。この代になり初めての公式戦だったが、こういう場面でしっかりとプレー出来るメンタリティがないと勝つことが出来ない。それを選手は実感出来たと思います 」とゴール前の”キワ”の部分について課題を口にした。

 勝利した正智深谷の小島時和監督は、「立ち上がりに点が入り展開は楽になったが、攻守ともに不安定な部分が沢山あり、正直どちらが勝ってもおかしくない試合でした。ただ(栗原が)よく決めてくれた」と振り返った。

 2月13日の準々決勝で正智深谷は、来年度のプレミアリーグ昇格を決めている昌平と準決勝をかけて戦う。次戦について小島監督は「どれくらい出来るのか、差がどのくらいあるのかを感じたいなと思います」と語った。

 正智深谷と昌平の準々決勝は昌平グラウンドで11時30分キックオフ予定だ。

(文・写真=古部亮)

▽令和4年度埼玉新人戦(新人選手権大会)
令和4年度埼玉新人戦(新人選手権大会)