決勝点となるゴールに喜ぶ遠野の選手たち(写真=森田将義)
後半に入ってから、芝田を中心にテンポ良くボールを動かす場面が増加。6分には菅澤の左クロスをファーの杉本がヘディングで落とし、最後は津島が押し込んだ。3点差としてからも、ベンチからは「全然足りないぞ!」との激が飛び、攻撃の手を緩めない。12分には川原の左クロスから、交替で入ったMF16後藤礼智(2年)がゴールをマーク。15分には芝田のFKを小林がヘディングで合わせてゴールネットを揺らした。25分には左サイドでDFをかわした芝田のボールから、川原が決める「理想的なゴール」(芝田)で試合を締めくくった。
2試合続けての大勝だが、選手に気の緩みは見られない。「今日は昨日に比べたら、全員が物足りないという感覚で試合を終えた。明日の2試合に向けて、引き締まるような試合になったので、ポジティブに捉えて良い」と芝田は口にする。正木昌宣監督の下、新たなスタートを切った青森山田の目標はインターハイ、プレミアリーグ、選手権での3冠。達成するためにも、まずは東北新人で一つ目のタイトルを掴み取るつもりだ。
(文・写真=森田将義)
▽第22回東北高等学校新人サッカー選手権大会
第22回東北高等学校新人サッカー選手権大会