遠野MF高橋優成(2年)はクロスから決定機をつくった(写真=小林健志)

 監督として初めて臨んだ、東北高校新人を優勝で終えた正木監督は「まだまだ強度、運動量を上げなきゃダメ」と厳しく評価しながらも「守備の方が計算できていたはずが、攻撃の方が良い部分が出ていました。守備は3月からの遠征で意識させて、もっと安定した守備ができるようにしたいですね」と大会を振り返り、攻撃陣については一定の評価をしていた。特にこの試合も1ゴール2アシストと大暴れ、全試合得点に絡んだ杉本については「この4試合で相当アシストしてくれました。今大会で一番良かったです。東北高校新人では毎回シンデレラボーイが出ますね」と大会での出来を讃えた。

 この試合は敗れたが、準優勝と健闘した遠野・佐藤邦祥監督は「実戦の場でここ(決勝)まで来れて、青森山田と試合できて良かったです。(大会)全てを通して、自分たちが意図してボールを前進させることに自信を持って取り組めて、(青森山田相手にも)やれている部分もありました」と確かな手応えを手にしていた。青森山田と対戦したことで見つかった課題については「ゲームの流れというか、勝っている時、負けている時、五分の時など時間帯でもっとやるべきことを整理しないといけません。この試合も立ち上がりから(青森山田が)来るのは意識していました。そこで即失点するとゲームを難しくしてしまいます」と立ち上がりの失点に見られたような部分を改善していきたいという。

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▽第22回東北高等学校新人サッカー選手権大会
第22回東北高等学校新人サッカー選手権大会