4点目を挙げて喜ぶ青森山田の選手たち(写真=小林健志)

 後半は青森山田が再び攻撃のギアを上げ、聖光学院が何とか持ち堪えようとDFラインが踏ん張ったが、43分杉本のコーナーキックからDF菅澤凱(2年)がヘディングシュートを決めて追加点。

 51分には杉本が右サイドから中央へカットイン。ドリブルで相手を抜き去り、左足を思い切り振り抜いて放ったシュートは、美しい軌道でゴールに突き刺さり、決定的な4点目をもぎ取った。その後は聖光学院も何度かシュートまで持ち込んだが得点を奪えず、4-1で青森山田高が決勝・遠野戦へと駒を進めた。

 青森山田は3連戦の疲労があったことや、キャプテンDF山本虎(3年)が後半途中に負傷交代するなど苦しい状況だったが、今大会好調の杉本や津島らの活躍により、順調に決勝の舞台まで登りつめた。

 そうした王者相手に、前から勢いよくプレスをかけるスタイルを貫き、1得点を奪った聖光学院・山田喜行監督は「3試合目できつい中、一番強い相手に向かって行くタフな気持ちを出せていた。相手に怯まない、前に出て行こうという気持ちが強く出たと思います」と前から行く姿勢を失わなかった選手たちに一定の評価をしていた。

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