高川学園 vs 玉野光南(写真=森田将義)

 反応したのは、「疲れていたのは言い訳にならないので、江本先生からは前半からしっかり飛ばしていこうと言われていた。代えもいるので、倒れる勢いでやってやろうという気持ちでやっていました」と振り返るMF8佐藤大斗(2年)。

 「身体でぶつかりに行かず、逃げていくプレーを今まではやっていたけど、今日は自分自身も気合が入っていた。ゴールに行ってやろうという気持ちだった」と接触を恐れず、ゴール前に入った所で倒され、PKをゲット。山本が冷静に決めて、高川学園が先制した。

 

 23分にはFW25田坂大知(2年)のパスを受けた佐藤が左を突破。中へのクロスをファーのMF24松木汰駈斗(1年)が決めて、リードは2点差に。

 31分には左クロスを松木が折り返し、最後は山本が頭で合わせて、3-0とした。守備でもボランチに入ったMF6伊木樹海(2年)が的確な位置取りでピンチを未然に防ぐなど、高川学園にとって上出来とも言える試合展開。前半を終えるとともに山本は福島県へと移動するため、会場を飛び出し、空港へと向かった。

 エンドが変わった後半は、試合の流れが変化。乙倉健二監督が「せっかく自分らで掴んだこのステージ。切り替えて、後半のモチベーションをしっかり整理して入ってくれた」と振り返った通り、玉野光南が反撃に出る。

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