4大会連続の優勝を果たした高川学園(写真=森田将義)
トップ下から、本来の持ち場である左サイドに回ったMF7北村雄河(1年)がスピードを活かして、チャンスを演出。後半6分に北村が倒され得たFKは、味方に合わなかったが、以降も積極的にチャンスを作り続ける。
すると、29分には北村のパスから、ペナルティエリア右のFW11鈴木大空(1年)がゴール前へ。ラストはMF15守田尚樹(2年)が放ったシュートのこぼれ球を北村が押し込み、玉野光南が意地を見せた。
試合終盤には高川学園のMF11大下隼鋭(2年)が高い位置で奪ったボールをそのままゴールまで持ち込み、4-1でタイムアップを迎えた。
「選手が強豪校相手に公式戦を経験できたのは収穫。課題もはっきりした。球際の寄せの部分もそうだし、攻撃でボールを動かすビルドアップ、基本的な止める・蹴るの部分が、まだこの時期なので、課題がしっかり表れた」江本監督の言葉通り、タイトルを掴んだ高川学園にとっては実りのある大会に。
対する玉野光南も収穫は多く、乙倉監督は「全国レベルでのゲーム内における強度に個々が追い付こうと、冬は向き合ってきた。個人の強度やレンジを広げようとやってきて、その成果がチェックできる大会だったと思う」と口にした。
2チームだけでなく、参加した16チーム全てにとって、価値のある大会になったのは間違いない。
(文・写真=森田将義)
▽第15回中国高等学校サッカー新人大会
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