神村学園 vs 日章学園(写真=森田将義)
11分には篠田のスルーパスから、MF8川越廉斗(1年)がゴール前を飛び出し、シュートを放ったが、GK1吉村元翔(2年)に阻まれた。以降も見せ場を作り続けた日章学園がこの日放ったシュートは9本に対し、神村学園は5本。試合後の原監督は「小気味良いテンポで繋いで良い崩しができていましたが、決定機を決め切れないと勝てないと勉強になりました」と悔しさを滲ませた。
対する神村学園の前半は自陣からの組み立てを狙うも、高い位置でのボール奪取を狙った日章学園に苦しみ、パスを引っ掛けられる場面が目に付いた。守備も「不用意に足を出すし、身体ごと付いていけない場面もあった」(有村圭一郎監督)ことが前半の苦戦に繋がったが、ハーフタイムに課題を修正。
後半からは攻撃力に長けた吉永を左SBから、左サイドハーフに上げて攻撃のギアを入れた。効果はすぐに表れ、後半2分には後方から左サイドのMF14名和田我空(1年)にボールが入ると、名和田は「トラップをして顔を上げた時には、ファーで相手の背中をとれていたので、これはいけるなと思った」と振り返る。これまでシュートを打つため、左から何度もカットインしていたため、相手DFからは「右だぞ」との指示が出ていたが、「やっぱり右で勝負したかった」とあえてカットインを選択し、ゴール前にクロスを入れた。
▽令和4年度第44回九州高校U-17サッカー大会
令和4年度第44回九州高校U-17サッカー大会