畝傍イレブン(写真=会田健司)

 畝傍が1点リードのまま前半もラストプレー。桃山学院はFW10西条将太(2年)のパスで抜け出したMF8坂上宗太郎(1年)がGKを交わしにかかったところで倒されPKを獲得。これをFW西条がきっちり決め、桃山学院が同点に追いつきハーフタイムを迎える。

 後半開始から選手交代を使い、流れを変えたい桃山学院だったが、主導権を握ったのは畝傍。FW8岡田奈朗(2年)が起点となり攻撃を展開する畝傍は、DF5中谷遥一(2年)のクロスバー直撃の強烈なミドルシュートや、MF久下のヘディングシュート、DF2田中大誠(1年)のオーバーラップからのチャンスメイクなど、相手ゴールに迫るもあと一歩のところで2点目を奪えず。

 すると66分、前掛かりになった畝傍に対し桃山学院がカウンターを仕掛けると、バイタルエリアで右サイドのMF7宮崎一輝(1年)から中央のMF11岸本羽琉(1年)にパスが繋がり、相手DFを引き付けたMF岸本がさらに左に流す。最後は「いつもみんな自分に(パスを)くれるので信じてました」とスペースで待って受けたFW西条が切り返しから落ち着いてシュートを流し込み、ゴールネットを揺らした。

 このFW西条の2点目が決勝点となり、桃山学院が2-1で畝傍に勝利した。

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▽第75回近畿高等学校サッカー選手権大会
第75回近畿高等学校サッカー選手権大会