関大北陽は自慢の高速カウンターからMF守田康馬が先制点(写真=会田健司)

 前半はボールが空中に浮いている時間が長く、球際での勝負が続く。セカンドボールを拾った側のチームが素早い攻撃を仕掛け合う展開の中、京都共栄が2度ゴールネットを揺らすも、ファウルとオフサイドで先制とはならず。

 スコアレスで後半を迎えるとすぐにスコアが動く。40分、関大北陽は相手のロングスローを跳ね返したところからカウンターを発動。ボールを受けたMF8田中悠矢(2年)が左サイドをぶち抜きクロスを上げると、勢いよくゴール前に駆け上がったMF6守田康馬(2年)が右足ボレーで合わせる。この守田のシュートがGKもノーチャンスのゴール左上隅に収まり、関大北陽に先制ゴールが生まれた。

 先手を取られた京都共栄も得意のセットプレーから同点ゴールを狙う。しかし、関大北陽がGK1西川央将(2年)のファインセーブでここを切り抜けると、またもカウンターからゴールを奪う。

 51分、相手のCKを跳ね返したところからカウンターを発動。最後はMF7立花蓮(2年)のパスを受けたMF田中が中央を抜け出し、GKの上を抜くシュートでゴールネットを揺らした。

 2点のビハインドとなった京都共栄もMF10福岡景佐(2年)がドリブルでチャンスを作ると、前線にポジションを移したDF3鈴木達哉(2年)が空中戦で強さを発揮。しかし集中を切らさない関大北陽DF陣の牙城を最後まで崩すことは出来ず。2-0のまま試合が終了し、関大北陽が準々決勝に駒を進めた。

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