新チームとしてはこの試合が公式戦初戦となったが、1月に出場した裏選手権では決勝T1回戦で桐生第一に敗れたものの、グループリーグでは八千代と矢板中央に勝利。「裏選手権で守備に自信を持てたのが大きかった」と指揮官も話すように、攻撃の前に戦える自信を掴んだディフェンス陣が土台となっている。

 そして矢田監督は「ここまでは先輩からのプレゼント」と今大会の出場権を獲得してくれた3年生たちに感謝。「たかが一勝ですが、この一勝はいつもの一勝とは違う」この試合を選手たちが自分たちの力で勝ち切ったことを喜んだ。

 「ここからが自分たちの実績」新チームとして初戦をものにした関大北陽が新たな一歩を踏み出した。

 一方、京都共栄は敗れたものの、前半は相手の嫌がる攻撃を展開し押し込んだ。そして多彩なセットプレーはゴールの可能性を十分に感じさせた。これからプリンス1部昇格を目指して関西の舞台で戦うチームは今年も注目のチームになりそうだ。

(文・写真=会田健司)

▽第75回近畿高等学校サッカー選手権大会
第75回近畿高等学校サッカー選手権大会