シュート5本を放ち気を吐いた近江MF10山門立侑(写真=会田健司)

 修学旅行と学級閉鎖で練習がほとんど出来ていなったという履正社だが、それでも勝ち切るところはプレミアの貫録か。この試合指揮を執った上原岳大監督代行は「昨日よりは身体が動いていましたが、まだ足にボールがついていないですね」とその影響についてコメント。それでも「シュートを決め切るところは良かった。プレミアではその(シュート)一本のマルかバツかが大きく勝敗に影響する。去年それを体感させてもらっていますので」と内容にはまだ改善点が多いとしながらも、チャンスが少ない中でゴールを決め切ったところは収穫だと話した。

 安定した守備陣と決定力の高い2トップ。そして中盤にはプレミアも経験しているMF6中鉢大翔(2年)やMF11宇都宮翔菜太(2年)など、タレントも豊富で隙の無い履正社。その中でもこの試合ひと際目立ったのが2点目をアシストしたMF倉田だ。

 特に2点目のシーンでは「ボールがよければ前を向くと決めていたので、FWが走り出しているところにスパッと通すことが出来ました」と雨が降りスリッピーなピッチでFW北浦に"シュートを打ってください"と言わんばかりのスルーパスを完璧に通したプレーは圧巻だった。

 前チームでは川崎F入りしたMF名願斗哉が君臨していたため、試合での出番は掴めなかったが、新チームになってからはボランチから名願のいた左サイドを任された倉田。名願の付けていた背番号10を引き継ぐことになりそうだが「プレッシャーが凄いですが、超えられるように頑張ります」とプレッシャーと戦う覚悟だ。

【次のページ】 準々決勝 近江 vs 履正社(4)

▽第75回近畿高等学校サッカー選手権大会
第75回近畿高等学校サッカー選手権大会