日大藤沢MF岡田生都(写真=佐藤亮太)
そして2点目を決めた日大藤沢MF11岡田。「何がなんでも決める」この気持ちでピッチに立った。そう駆り立てる理由がある。
岡田は2年次から出場機会を与えられ、前回の高校サッカー選手権でも出場を果たした。しかし3回戦・神村学園戦では得点のチャンスがあったものの、決めきれず、チームはPK戦で負けた。その悔しさはいまだ残っている。
「今年は自分のゴールでチームの勝利に貢献したい」と並々ならない気持ちを持つ。チームの中心・核となる自覚が感じられる。
昨年は清水エスパルスに加入したFW森重陽介といった超高校級の選手がいた。しかし、今年は違う。「とび抜けた選手がいない分、チームワークでは昨年より上回っている。チームが高い基準で全員ができている。この大会3勝できている理由」と岡田は手応えを語った。
最後に、こんなシーンがあった。
試合後、佐藤監督は選手に問いかける。「上に行くのは大変なこと。山を登れば空気は薄くなる。そこを越えた選手だけが違う景色を見ることができる」。
強豪の強豪たるゆえんを垣間見る光景だった。
(文・写真=佐藤亮太)
▽第32回イギョラ杯国際親善ユースサッカー
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