後半からキャプテン投入で流れが一変!関大北陽が槻の木に逆転勝ちで16強入り

関大北陽MF田中悠矢は圧巻のパフォーマンス(写真=会田健司)

 5月21日、令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選の中央トーナメント1回戦全試合がJグリーン堺で開催。関大北陽vs槻の木は、関大北陽が4-1で勝利し中央トーナメント2回戦に進出した。

【フォトギャラリー】関大北陽 vs 槻の木

 前回大会準優勝校でこれが2試合目の関大北陽と、1次予選1回戦から4試合勝ち抜いてきた槻の木が対戦。

 槻の木は香里ヌヴェール学院との2次予選2回戦をPK勝ちで突破。ここまでチームの守備を支えてきたDF2山本堅心(3年)とDF3田中健太(3年)のCBはともに185cmを超すコンビ。その田中は香里ヌヴェール学院戦後に「去年インターハイに出場した相手で格上ですが、後ろが守ればPKにも持ち込める。絶対に勝てないわけでもないと思います」とこの試合に向けて意気込みを話していた。

 さらに香里ヌヴェール学院戦では序盤に相手にペースを握られ苦しんだだけに「立ち上がりは直さないといけない課題」と話していた田中。その意識もあり、この試合では立ち上がりの内容が改善され関大北陽と互角に渡り合う。

 3バックとサイドハーフの5人で相手にスペースを与えず、ボールを奪うと左サイドから効果的に攻撃を展開した槻の木。11分にはその左サイドをFW11小林和史(3年)とFW10安藤優樹(3年)で崩し、安藤がフィニッシュまで持ち込んだ。苦戦を強いられた関大北陽も12分にFW10東村春(3年)が個人技で仕掛け、決定機を迎えるもシュートは枠の上に外れてしまう。

 槻の木はMF8箕野陽一(3年)が惜しいボレーを放つなど、さらにゴールに近付いていく。すると18分、セカンドボールを拾った槻の木は、相手のDFラインの押し上げが遅れたところを見逃さず、中央右でパスを繋ぎ箕野が切り込んで左足を強振。するとDFに当たりディフレクションしたシュートがゴール左隅に吸い込まれる。槻の木が格上を相手に先制に成功した。

【次のページ】 中央トーナメント1回戦 関大北陽 vs 槻の木(2)

▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選
令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選