川崎フロンターレU-18のGK濵﨑知康はチームの合言葉を語る(写真=佐藤亮太)

 それはプレーの切れ目でピッチから聞かれた「目を合わせろ」という言葉。

 その発信者、川崎GK1濵﨑知康に聞いた。

 「つなぐのか、前に行くのか、次のプレーをどうするのか、みんなで気持ちを揃えるという意味。プレミアリーグに向け、後ろも前の選手も共有してできた」とこの守護神がいえば、FW髙橋は「試合中、前線は背後に蹴って欲しいのに、守備陣はつないでいこうとか、前と後ろの意識のズレのせいで悔しい思いをしましたし、それが課題でした。目を合わせる。この夏からすごく意識してきたことです」と試合の流れ、次に何をすべきか、意思統一できたことが大きい。

 攻め倒す攻撃的なサッカーを貫くとともに「目を合わせる」の合言葉でリスクマネジメントしている川崎。

 「自分たちのサッカーには限界がない」と話す長橋監督からはチームの雰囲気の良さが伝わる。

 「練習中の紅白戦が見ていて面白い。いい競争が生まれている」

 ニコニコしながら話すその監督の姿が、川崎の強さのひとつなのかもしれない。

(文・写真=佐藤亮太)

▽高円宮杯 JFA U−18サッカープレミアリーグ2023 EAST
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