浦和レッドダイヤモンズユースvs矢板中央(写真=佐藤亮太)

 2つ目は浦和Yが3点目を決めた1分後、74分の2失点目。

 「あの失点がすべてだった」と指揮官。

 ハーフタイムでは寄せる距離、切り替えのところに緩みはないか?と選手に問うたところ、「できていません」と返答。ならばとやってはみたものの、3‐1と2点差としたところでの気の緩みが2失点目につながり、さらに5分後、同点に追いつかれてしまった。

 その一因を萩原監督は「もちろんキャプテンはいるが、3年生が少ない分、物静かな選手が多い。鼓舞する、集中させるなど、誰がリーダーになるのか」と精神的支柱の不在を嘆いた。

 今回、内容的に負けに等しい引き分けで、首位は勝点「1」差で鹿島アントラーズユースが立った。

 「(試合後の)ミーティングでは今後は追いかける立場になると伝えた。ガムシャラにやっていかないといけない。もう勝点を落とせないと思い、やっていかないとならない」と危機感とともに気を引き締めた。

 次節でリーグは折り返し。挽回のチャンスはいくらでもある。下を向くにはまだ早すぎる。

(文・写真=佐藤亮太)

▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2023 関東1部
高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2023 関東1部