帝京長岡2nd vs 新潟明訓

 勢いづいた新潟明訓はその後もサイド突破を中心に敵陣でのプレータイムを長くする。そして前半ロスタイム。またしても友坂がネットを揺らす。ペナルティーエリア右外でこぼれ球を拾うと右足ダイレクトで強烈ミドルをゴール右に突き刺し、リードを2点に広げた。開幕から3戦連発となるリーグ戦5得点目。「しっかり振り抜けた。いいコースに飛びました」と自画自賛した。

 サイドチェンジした後半はホームの帝京長岡2ndが球際やゴールへの気迫を前面に出し、主導権を奪い返す。いい守備から持ち前のパスワークにリズムが生まれると、後半の頭から途中出場したFW新納大吾(2年)が反撃の狼煙を上げる。同7分。FW渡辺陽翔(3年)のパスを左サイドで受けるとカットインから右足を一閃。地を這うシュートはニアサイドの内ポストに当たってゴールに吸い込まれた。新納は「得意の角度。腰をうまく捻りながら打てました」とうなずく。

 反撃体制を崩さない帝京長岡2ndは同13分にセットプレーで追いつく。キッカーは1点目をアシストしたレフティーの渡辺。右CKをニアで待ち構えたDF山本圭晋(2年)の頭にドンピシャで合わせ、同点ゴールを演出した。川上健コーチ(40)は「攻撃のセットプレーは選手たちに任せている。色々と工夫してやっていますね」と笑顔を見せる。

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▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2023 北信越2部
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