終了間際のゴールで飯塚が佐賀東を下す!プリンスリーグを白星スタート
佐賀東 vs 飯塚(写真=森田将義)
4月2日、高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2023 九州2部が開幕。佐賀東(佐賀)と飯塚(福岡)のカードは、後半43分に生まれたMF9原翔聖(3年)のゴールによって、飯塚が1-0で勝利した。
佐賀東にとって2016年以来7年ぶり、飯塚にとっては初めてのプリンスリーグということもあり、開幕戦にかける想いは強かった。「ワクワクしていた」と原は口にするが、サガン鳥栖のトップチームがホームゲームを行なう駅前不動産スタジアムでの開催とあり、浮足立っていた選手がいたのも事実。飯塚の中辻喜敬監督は「このピッチは福岡の子たちにとって初めてなので、前半は堅くなっていた部分はあったと思います」と振り返る。
そういったメンタル面に加え、この日は「相手の特殊なシステムに戸惑った。盤上で考えていたことが、実際にやってみたら違って、みんなが混乱した」(中辻監督)。3-4‐2-1のシステムで挑んだ佐賀東は2シャドーに入る選手が頻繁に入れ替わるのが特徴。攻撃時には左右のウイングバックが高い位置を取り、4トップ気味にプレー。立ち上がりは飯塚の守備がハマらなかったこともあり、佐賀東のペースで試合が進んだ。
サイドにボールが入ったら、「今年はボールを貰ったら、とにかく仕掛けて、クロスを上げ切るのが自分に与えられた課題」と評するMF9宮川昇太(3年)らが積極的に縦突破にトライ。前半14分には左を上がったDF5江頭瀬南(2年)のクロスから、MF20詫間湊斗(3年)がヘディングシュート。34分にはロングボールからサイドの裏を抜けた詫間のクロスから、MF7西川葵翔(3年)がシュート。こぼれ球を江頭が狙ったが、ともに得点には至らない。
佐賀東は前からのプレスが機能し、飯塚に前進させなかったが、時間の経過と共に試合の構図が変わっていく。「ハイプレスをかけ続けて、試合の主導を握りたかったけど、飯塚さんとは何度か試合をしているので分析されていた。ハイプレスをさせないため、早い段階から前にロングボールを入れてきたので、自分たちのプランが上手く行かなくなった」と口にするのは宮川だ。
前半の終盤には飯塚がチャンスを作り、39分には相手ゴール前でMF13久保公斗(3年)が得たFKを、直接自らが狙ったがシュートはクロスバー。41分にはDF4坂本海凪太(3年)のクリアボールが前線に入り、原が1対1に持ち込んだが、GK1中里好佑(2年)に阻まれた。
▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2023 九州2部
高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2023 九州2部