静岡学園MF志賀小政(写真=佐藤亮太)

 こちらも負けていられないと静岡学園MF10志賀小政も奮起。得意のドリブルとパスで市立船橋陣内に攻め入る。相手選手のマークを受けながらも前半22分、左サイドから突破すれば、後半16分、そして終了間際25分とMF77田嶋旦陽(たじま・あさひ)のパスを受け、左サイドからミドルシュートを2本放ったがゴールとはならなかった。

 試合はフリーキックのチャンスをものにした市立船橋が1-0で静岡学園を制した。

 降りしきる雨。ピッチコンディション不良となればロングボールが定石のひとつのはず。しかし、感心したのは、双方、あえてやらなかったこと。置かれた環境に関係なく、両チームとの愚直につなぎあったことだ。

 試合前、静岡学園・川口修監督は選手たちにこう伝えた。

 「肉弾戦をやっても、いまの自分たちになにもプラスにならない。グラウンドの状況を見ながら、ボールをつないで、サイドチェンジをしていこう。全然、慌てる必要はない。できることをやっていこう」

 これはおそらく市立船橋サイドも同じだったはず。それだけに両者、かみ合った50分間となった。

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▽第28回船橋招待U-18サッカー大会
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