先制ゴール後の青森山田イレブン(写真=森田将義)

 青森山田が前日の長崎U-18のメンバーから半数以上を入れ替えた影響もあり、低調な試合の入りになったのに対し、神戸は自陣からボールを繋いで攻め手を伺った。前半9分には、自陣でのボール奪取から、MF22中村貫志(神戸弘陵3年)が左中間をドリブルで前進し、ゴール前にパス。受けた常峰がキープから放ったシュートはGKに阻まれ、こぼれ球を中村が狙ったが、再びGKに阻止され、CKとなった。

 14分にはMF14小豆澤宙(神戸星城3年)の右クロスに、MF8佐波昂大(神戸弘陵3年)が飛び込んだが、GKが触って得点には至らない。先制できなかったが、「最初は緊張している選手もいて、少し及び腰になっていたのですが、いざ入ってみたらやれるなという感触があった。競り合いやフィジカルの面では青森山田さんは凄かったけど、止める・蹴るは自分たちに分があるなと感じました」(柴尾)。

 だが、全国屈指の強豪はそう簡単に勝たせてくれない。19分には右サイドからMF22別府育真(2年)がゴール前に低いクロスを入れると、こぼれ球をMF10芝田玲(3年)が決めて、青森山田が先制した。ワンチャンスをきっちりモノにし、試合の流れを引き寄せた青森山田だったが、35分には決定機阻止で退場者を出し、一人少ない展開に。

 「やっぱり優勝を目指しているので決勝に行かないと意味がない」と口にするDF5小泉佳絃(3年)は、「ハイプレスではなく、1回引いてブロック敷こうと意識した。まずは無失点で行きつつ、カウンターで決めようと考えていた」と一人減ってからの戦い方を明かす。

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