奮闘したDF2柴尾美那(写真=森田将義)

 後半に入ってからは神戸市が数的優位な状況を活かしてボールを握ったが、「相手が10人になってから、逆に攻めにくかった」(柴尾)のも事実。

 千葉は「基本的に挑戦する自分が立場だったので、上手く行けば凄く嬉しくて、試合のモチベーション上がっていきました」と口にしつつ、「身体が厚くてガツガツ当たってきたので、やっぱり全国で優勝するチームは凄いなと思いました」と続けたようにフィジカルの差が顕著に出て、最後の局面はやらせて貰えない。

 後半25分に左をDF5前田浩志朗(センアーノ神戸ユース3年)、MF16伊福栄登(滝川3年)、常峰と繋いで放ったミドルシュートも枠を捉えることができず、1-0でタイムアップを迎えた。

 1人少ない状況でもきっちり勝ち切った青森山田は昨日に続き、2連勝。グループリーグで首位となり、26日に行なわれる優勝決定戦行きが決まった。小泉が「この大会は青森山田の先輩たちが1度も獲ったことがないタイトルなので、自分たちが青森山田にとって初代の王者になれるよう頑張りたいと思います」と意気込んだように、春休み最後の大会をタイトルで締め括るつもりだ。

 一方、神戸市は勝てなかったが、自信を掴むには十分な試合内容。柴尾は「勝てなかったですけど、名のあるチームとやらせて貰って、自分たちはここまでやれるんだと自信に繋がった。これから、それぞれ自チームで活かしていきたい」と口にした。

(文・写真=森田将義)

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