堀越 vs 国士舘

 後半に入ると、立ち上がりから試合が動く。後半1分、国士舘はペナルティエリア内でのファウルによりPKを獲得。これをFWワフダーン康音がきっちりと決め、試合を振り出しに戻すと、同11分にはゴール前やや右でボールを持ったFWワフダーン康音が技ありのシュートを放ち勝ち越しに成功する。

 リードを許す形となった堀越も反撃。後半15分、MF小泉がドリブルで左サイドを攻め上がると、相手を引きつけながら逆サイドのFW髙谷遼太へパス。これを受けた髙谷が強烈なシュートをネットに突き刺し、同点に追い付くと、同23分にはPKを獲得。これをFW伊藤が決め、堀越が試合のアドバンテージを奪う。

 しかし国士舘も引き下がらない。後半30分、CKのチャンスを作った国士舘はDF安井のプレースキックにDF及川尊琉がドンピシャのヘディングシュートを叩き込み、またもや試合を振り出しに戻す。

 その後は両チームともチャンスを作りながら得点を奪うことができず試合は延長戦に。迎えた延長戦でもスコアは動かず、ゲームはPK戦へと突入する。

 PK戦に入ると1人目がともに失敗。2人目、3人目は両チームとも成功するも、堀越の4人目を国士舘GK大阪がストップ。決めれば勝利の国士舘だったが5人目が外し、勝負はサドンデスに。すると6人目、堀越はきっちり決めると、国士舘の6人目を堀越GK吉富が見事にストップ。点の取り合いからのPK戦に及ぶ激闘を堀越が制し、準々決勝進出を決めた。

(文・写真=風間久志)

▽令和5年関東高校サッカー大会東京予選
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