堀越のMF中村健太は持ち前の打開力を垣間見せた(写真=多田哲平)

 そして71分にはFW10中村健太(3年)のカットインからの鋭い左足シュートを、またもGK坂岸がファインセーブで止めてみせる。

 こうして難を凌いでいった東海大高輪台は終盤の79分、FKの流れからボールを押し込んだ生駒の追加点でリードを広げ勝負あり。強敵・堀越を下して4強進出を決めた。準決勝では、関東大会への切符を懸けて、実践学園vs都立東久留米総合の勝者と対戦する。

 東海大高輪台の川島純一監督は「攻撃ではカウンターを狙うのか、マイボールの時間を増やすのかの判断が曖昧な部分はあったが、守備はみんな頑張って粘っていた。頑張りましたね」と攻撃面の課題を挙げつつも、堅守を築いた選手を労った。

 一方で敗れた堀越は惜しくも準決勝へは進めず。それでも迫力のある攻撃を見せた。中村とFW11伊藤蒼太(3年)の突破力は相手の脅威となり、MF6渡辺隼大(2年)は中盤の底で上手くチームのバランスを取っていた。

(文・写真=多田哲平)

▽令和5年関東高校サッカー大会東京予選
令和5年関東高校サッカー大会東京予選