帝京長岡のFW堀颯汰は鋭い仕掛けでゴールを狙った(写真=多田哲平)

 それでも最後まで鳴り響く大声援を力に旭川実の選手たちは必死に体を張ってゴールを死守。DF7庄子羽琉(3年)やDF3岡本染太郎(3年)ら守備陣を軸に追加点を許すことなく、しぶとく3-2で逃げ切り、市立船橋(千葉)との3回戦へと駒を進めた。

 旭川実の富居徹雄監督は「前半は勢いでいけたからそれが良かったし、応援の力が大きかったと思います。けど(帝京長岡は)強かった。後半しっかり入られたらきつかったですね。あと後半は、雨がなければ相手の2点目ももっと早かったかもしれない。いろんなものに助けられた試合でしたね」と振り返った。また「内容は決して良くなかったので、もっとしっかりしなければ」と帯を締め直した。

 かたや惜しくも1点及ばなかった帝京長岡も粘り強さを見せた。原と山村の推進力は常に相手の脅威となり、FW14堀颯汰(3年)は鋭い仕掛けと抜け出しでゴールを狙った。途中出場の新納とFW19安野匠(2年)も積極的にシュートを放った。

(文・写真=多田哲平)

▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
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