後半は押されながらもDF庄子羽琉ら守備陣を中心にリードを守り切った(写真=多田哲平)

 そして21分にはDF3岡本染太郎(3年)のロングスローからまたも鵜城がヘディングで合わせて加点。さらに前半終了間際の35+2分にはドリブルで鋭く持ち上がった鵜城がゴール右隅を射抜いて3点目を決めた。鵜城のハットトリックで旭川実は3点のリードで試合を折り返す。

 前半終了とほぼ同時に、その後の試合の荒れ模様を予期するような大雨が降り始め、迎えた後半。旭川実は本領を発揮してきた帝京長岡の前に防戦一方の時間が続く。帝京長岡は右MF10原壮志(3年)と左MF7山村朔冬(3年)の突破力を活かしながら鋭いサイドアタックを展開してきた。

 そして雨が上がったあと、41分に相手FW9新納大吾(2年)にゴールを許すと、それからも帝京長岡の猛反撃にさらされる。度重なるピンチをGK1越後紀一(3年)の好セーブやバーに助けられていたものの、70分には右サイドを崩されてクロスを許し、ファーサイドに上がっていたDF5内山開翔(3年)決められて1点差に詰め寄られた。

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▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
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