桐光学園のMF松田悠世は鋭いドリブルを度々披露(写真=多田哲平)

 すると13分、MF8羽田野紘矢(3年)のパスに合わせて敵陣右サイド深くに抜け出したFW9宮下拓弥(3年)がゴール左隅に流し込み先制点を奪取。さらに26分には相手ディフェンスラインの背後に出たパスからまたも宮下が決めて桐光学園は2点のリードを得た。

 2-0で迎えた後半も桐光学園が主導権を握った。40分にはMF10松田悠世(3年)が蹴った右CKから、みたび宮下が決めて3点差に。宮下はハットトリックの活躍だった。

 守っては、MF7小西碧波(3年)が中盤で運動量豊富に相手の攻撃の芽を摘み続け、自陣深くに攻め入られれば、DF4平田翔之介(3年)とDF5川村優介(3年)のCBコンビを中心にはね返した。49分に相手DF4内山晴登(3年)のヘディングで1点を返されたものの、その後は反撃を許さず3-1で勝利。尚志(福島)との準々決勝へと駒を進めた。

 桐光学園の鈴木勝大監督は「前からしっかりボールを狩り取れるかがテーマで、少しずつ良くなり始めている。もったいない形で失点してしまっているので、そういう隙を削っていきたい。ただ3点取れたのはチームとして非常に良いこと」と試合を振り返った。

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▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
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