高知もFW門田翔平らがゴールに迫った(写真=多田哲平)

 明秀日立を率いる萬場努監督は終盤に大事なゴールが奪えている点について、「チームとして根岸や竹花などへの期待感はかなりあって、先発起用できる選手を取って置けている状況は強みに感じています。きょうも前半は良くなかったですけど、守備で崩れずに勝つチャンスを残しているのが大きい。鍛えてきている自負はあるので、最終的に主導権をタフに握っていくことができると計算しています」と誇らしげに話した。

 勝利した明秀日立は翌3日の準決勝で日大藤沢(神奈川)と対戦する。

 一方で敗れた高知も個々の特長を活かして、得点を目指した。特にMF8大久保天満(3年)やFW11門田翔平(2年)、FW13松田翔空(1年)は切れ味鋭いドリブルから相手ゴールを襲った。またMF10市原礼斗(3年)とMF7市原大羅(2年)の兄弟ボランチコンビは攻守に渡って幅広く貢献した。

 高知の大坪裕典監督は「選手は持っている力を十分に発揮してくれたが、一瞬の隙を突いてきた明秀日立さんはさすがだなと感じました」と相手を称賛。また「非常に大きな経験になった。1本を決め切る大事さを身をもって知ってくれたんじゃないかな」と選手のさらなる成長に期待を寄せた。

(文・写真=多田哲平)

▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
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