横浜商大高 vs 厚木北

 横浜商大高はサイドチェンジを折り込み、ピッチを広く使いながら攻撃を組み立てていくと、FW11川島楓芽(3年)やMF14大谷佳嵩(2年)らが厚木北ゴールへと迫る。しかし厚木北もDF3有馬敬太(3年)やDF2吉田太陽(3年)らが粘り強いディフェンスを見せ、ゴールを死守する。

 攻守の切り替えが早い攻防が続くものの、スコアは動かず後半も終了。延長前後半も互いに決定機を作ることができず、試合は0-0のままPK戦へと突入する。

 迎えたPK戦、厚木北はGK大橋に代えてGK12金子達(3年)を投入。厚木北の渡邉浄仁監督は「生徒たちと話をしたら『達(いたる)に任せてください』ということだったので。生徒たちで話をして“頼んだぞ”ということだったので、交代に関しては私というより生徒たち主導での部分です」と交代について明かしたが、その交代策がズバリと的中する。

 先攻の厚木北はまず1人目が成功すると、GK金子が横浜商大高の1人目をストップ。「集中していれば絶対に止められると思っていました。キッカーの助走でコースはだいたいわかりました」と話した金子が期待通りの活躍を見せると、厚木北はその後も全員が成功しPK戦を5-3で勝利。横浜商大高との激闘を制し、5回戦に進出した。

(文・写真=風間久志)

▽令和5年関東高校サッカー大会神奈川予選
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