決勝ゴールを決めた左SB藤枝優大(写真=河野正)
大学時代を含め21年間務めたコーチを経て、今春指揮官に就任したOBでもある実践学園・内田尊久監督は、「少しぼやっとしていた時間の失点でした。やはり力のあるチームは見逃してくれませんね」と、したたかな相手を謙虚に褒めた。
やってはいけない時間に失点したこともあり、後半の実践学園は集中力と気合があった。出足の速さと素早い囲い込み、的確なカバーリングでマイボールにすると外から鋭い仕掛けを見せ、佐野日大にほとんど好機を与えなかった。
後半17分、小嵐の右クロスを絶妙のタイミングで攻め上がっていた左SB藤枝優大(3年)が、右足で上手にミートして決勝ゴール。この2分後に、CB鈴木嘉人(3年)の縦パスから関根が左足で3点目を奪うと、27分にはFW松田吴輝(3年)が左から供給したボールを4分前に出場したばかりのFW佐々木陽音(3年)が、ゴール前に飛び込んで右足で仕留め、決定的な4点目をものにした。
▽令和5年度関東高校サッカー大会
令和5年度関東高校サッカー大会