スタンドに駆け寄る日大藤沢イレブン(写真=河野正)

 埼玉平成は失点の時間帯があまりにも悪かった。先制点が前半3分で、2点目が後半4分。いずれも試合の立ち上がりで、集中して臨まないといけない時だ。特に2点目が痛く、その後の大量失点を招いてしまった要因ともいえる。

 1点目はFW進藤匠(3年)のシュートのこぼれ球をMF諸墨清平(3年)にたたき込まれ、後半すぐに失ったゴールは、進藤の右クロスを岡田に右足で決められたものだ。

 今年1月から療養中の浦田尚希監督に代わって指揮を執る三島伸也コーチも、2点目を大いに悔やむ。「あれでより攻撃的に戦わざるを得なくなった。日大藤沢さんはうまさ、強さ、速さなどでレベルが違いました。そんな相手に攻めているスキを突かれ、大量失点になってしまいました」と説明する。

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▽令和5年度関東高校サッカー大会
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