千葉明徳のFW白天翔は同点ゴールを決めた(写真=多田哲平)

 3分に西村が鋭いカットインからシュート、5分には右サイドを抜け出した田中からMF6押見公介(2年)のシュートにつなげる。さらに7分には西村が再び敵陣を打開して際どい一発を放った。これは惜しくも相手GK1山下大輝(2年)に弾かれたが、八千代は早くもゴールの雰囲気を漂わせる。

 すると10分に先制点。押見が蹴った右CKからファーサイドでFW10井上昴(3年)が折り返すと、最後はDF8吾妻蒼太(3年)が押し込んだ。

 キャプテンの得点で幸先よくリードを奪った八千代。しかし20分以降は徐々に攻撃のリズムを掴んだ千葉明徳にチャンスを作られる。

 前半はリードで終えたものの、後半開始早々の43分、自陣でFKを与えると、ゴール前での混戦から途中出場のFW23白天翔(3年)に詰め込まれ同点とされた。

 その後、八千代は押し気味で進めながら得点には至らないものの、千葉明徳のMF11工藤陸豊(3年)や白をターゲットにしたカウンターには、右SBの吾妻、左SBのDF2吉野壱貴(3年)、DF3横山颯野(3年)とDF4小西陽希(2年)のCBコンビを中心に対応していく。

 結局、前後半の80分では決着がつかず、勝負は延長戦に突入。

 延長戦に入ると八千代は再びエンジンをかけ直し、ラッシュを仕掛けた。前日にも延長戦の100分を戦っている千葉明徳を押し込んでいく。

 値千金の勝ち越し点が生まれたのは87分。MF18鈴木蒼葉(3年)の縦パスに抜け出した西村がゴールネットを揺らす。

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