静清のDF杉山瑛太は対人の強さを発揮(写真=多田哲平)

 すると後半に入って間もなくの45分、静清に先制を許す。MF6石川柊二(2年)からの縦パスに抜け出したMF10日比谷璃空(3年)に華麗なループシュートを決められた。

 リードを許した磐田東はその後、反撃に出るものの、フィニッシュに持ち込めない時間が続く。

 残り10分を切り、GK1岡村虹輝(3年)から「まだあと10分あるぞ、焦るな」と声がかかるが、刻一刻と終了の時間が近づいてくる。

 しかし、そのまま静清の粘り勝ちかと思われた終了間際の79分に劇的弾は生まれた。左サイドでボールを持ったMF9伊藤悠陽(2年)からクロスが上がると、ゴール前に走り込んでいた瀧井がヘディングで合わせて決めた。

 土壇場で追いついた磐田東はここからさらに勝負強さを見せつけた。PK戦でキッカー5人全員が成功するのだ。対して静清は5人目が失敗。磐田東は薄氷の勝利ながらベスト8進出を決めた。

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▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)静岡予選
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