静岡学園は2大会ぶりにインターハイ出場を決めた(写真=多田哲平)

 そして、そのまま清水桜が丘に追加点を与えず2-1で逃げ切り。劇的な逆転勝利で全国大会への切符を手にした。

 川口監督は試合後「内容は悪くなかったが、神田が今季1番ダメでストップさせていて、そのままだと完全に負けパターンだった」と振り返る。一方で「それでも最後に見事な2ゴールを決めてくれた。チームを勝たせる力がついてきた」と殊勲のエースを称えた。

 またインターハイへ向けて「とにかくたくさん試合をしたい。優勝を狙うというよりは良いチームと何試合もやって課題をたくさん見つけたい」と、個人能力を重視する静岡学園らしいコメントで締めくくった。

 かたや清水桜が丘も惜しくも敗れたとはいえ、素晴らしい戦いぶりを披露した。木村と藤田の2CBに加えてGK17高田翔(2年)とDF2岡谷龍斗(3年)は堅守構築に貢献。攻撃ではMF11小林滉生(3年)がスピードを活かして相手に脅威を与え、MF6瀧怜真(2年)は中盤を所狭しと働き回った。

(文・写真=多田哲平)

▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)静岡予選
令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)静岡予選