伊丹西も一時は同点に追いつく粘りを見せる(写真=会田健司)

 このチームのピンチを救ったのはまたしても田中。右サイドからロングスローが入ると、「ボールを受けた選手がシュートを打てる体勢じゃなかったので、来ると信じて走り込みました」と後ろから走り込んだ田中がスイッチして抜け出すと、冷静にゴールに流し込んだ。

 この田中のゴールで長田が勝ち越すと、そのまま試合は終了。劇的な形で伊丹西を下し5回戦に駒を進めた。

 2ゴールでチームの勝利に貢献した田中は「前半は長田としては良いサッカーが出来ていたんですが、中々点が入らなくて。決めたら楽になると思っていたんですが、決められなくて焦りはありました。先制した後に同点に追いつかれてしまいましたが、最後に決めることが出来て良かったです」と試合を振り返った。

 そして「次の相手は相生学院で強いんですが、僕たちの負けたくない気持ちは強いので、頭も使って、体力でも勝てるようにしっかりやりたい」と次戦への意気込みを語った。

 (文・写真=会田健司)

▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)兵庫予選
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