飾磨イレブン(写真=会田健司)

 後半に入り先にスコアを動かしたのは芦屋学園。44分、左CKにファーサイドで競り合ったFW7洪俊輝(2年)がヘディングを叩きつけると、このシュートがネットを揺らし2点目を奪った。

 これで後がなくなった飾磨にも50分にチャンス到来。相手DFがGKに出したバックパスが短くなったところを見逃さず、ボールを奪ったFW13尾垣晴太(3年)がGKを交わしたところで倒されPKを獲得。しかし、途中出場FW14西久保勇翔(3年)の蹴ったPKは無情にも左ポストに弾かれてしまい、飾磨はこの絶好機を活かせず。

 試合終盤には一矢報いたい飾磨が攻勢に出るも、最後までゴールを奪うことは出来ず、試合終了のホイッスル。2-0で逃げ切った芦屋学園が次戦に駒を進めた。

 残念ながら4回戦で姿を消すこととなった飾磨。チームを率いる松下泰之監督はゲーム後「去年の選手権(兵庫予選)で優勝しているチームに対してもリスペクトし過ぎずに、自分たちらしく堂々と戦おうと試合に入って、特に10分までは勇気をもって前に出れたと思います。1回戦は大変な試合だったんですが、そこから自分たちで改善して今日を迎えられたので、自信を持って挑みました」と良い状態で試合に臨めたとコメント。

 そして「コロナがここ2.3年続いてましたので、この応援だったり、観客の方がいる中で彼らが試合を出来たことが一番良かったです。ただ、この雰囲気の中で本来の力が100%出せたのかな?という思いもあります。こういう経験もしないとタフにはなれないし、これが彼らの成長に繋がってくれれば」とインターハイ予選の3試合を振り返り、心境を語った。

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▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)兵庫予選
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