熊本商vsルーテル学院(写真=井芹貴志)
均衡が破れたのは27分。中央からテンポよく動かして左へ展開すると、深い位置まで運んだ白濱が持ち替えて右足でインスイングのクロスを送り、ファーサイドに走り込んだDF石原煌誠が頭で合わせてルーテル学院が先制に成功。前半を1点のリードで折り返すと、後半立ち上がりの37分にも、左コーナーからDF山下裕稜が合わせリードを広げる。
2点のビハインドとなった熊本商だが、「相手の背後に入れながらペースをつかむ狙いだったが、その狙いを徹底できず、前線の高浜航大に送ったあと、DFラインと中盤のスペースでセカンドボールを回収できなかった」(キャプテン・木實)ことで、全体を押し上げられない展開。
逆にルーテル学院は、熊本商の前進を阻む早い出足のインターセプトや、「バックパスをしない、長い横パスをしない、ボールに対して正対して処理する」(小野秀二郎監督)など、ゴール前のみならず、リスクにつながるアクシデントを回避すべく、雨中戦の戦い方を徹底。細かいラインコントロールでコンパクトな陣形を保ってスペースを消しつつ、奪ってはスペースへの配球とランニング、そしてそれに対するサポートによって押し込むという流れに持ち込み、追加点を狙う。
▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)熊本予選
令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)熊本予選