熊本商vsルーテル学院(写真=井芹貴志)
59分、左の深い位置で得たスローインから、ゴール前にこぼれたボールを長﨑がミドルで決め3−0。このまま無失点で逃げ切り、新人戦のリベンジを果たすとともに、九州総体出場と決勝進出を決めた。
「今シーズンで一番いいゲーム」と小野監督も満足げ。熊本商と比べて高さもなく、体重が軽いことや当たりの弱さが課題だったというが、新人戦での敗戦を糧にそうした部分を高め、球際の強さや切り替えの早さといったルーテル学院らしさを表現した。一方、2冠を逃す結果となった熊本商の時田剛二監督は、「雨の影響もあったが、その中でもブレない姿勢と徹底する強さはルーテル学院さんの方がうわ手で、キックやヘディングなど基本的な技術の差もあった」と厳しい表情。キャプテンの木實も「新人戦の優勝は運も大きかったので、本当の意味で力をつけて、3失点した守備から徹底してやりたい」と話し、選手権でふたたびの頂点を目指す。
(文・写真=井芹貴志)
▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)熊本予選
令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)熊本予選