朝霞西は埼玉栄を下して2回戦へ(写真＝河野正)

　令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選は6月3日、46校が参加して開幕。1回戦18試合が行われ、朝霞西が県最上位リーグのS1に所属する埼玉栄をPK戦で破る殊勲の白星を挙げた。6月4日の2回戦で、同じくPK戦の末に大宮東を下した三郷北と対戦する。

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　3-3という点取り合戦が展開された。

　先制したのは埼玉栄で前半19分、ボランチの鈴木啓太(3年)が左から中央に持ち込んで豪快な一撃をたたき込んだ。1-0で前半を終えるかと思われたが、朝霞西は35分に相手GKのミスに付け込んだMF古山凌梧(2年)が無人のゴールに流し込んで同点とした。

　埼玉栄は後半3分、主将のFW小磯慧秦(3年)が絶妙な左クロスを配給すると、MF大野颯斗(3年)がきれいに右足で合わせて勝ち越し。それでも朝霞西は16分に右サイドから攻め込み、ボランチ増子永輝(3年)の最終パスを再び古山が蹴り込んで追い付くと、この4分後には途中出場のFW金澤歩(3年)の右クロスをFW檜山颯太(3年)が、ゴール左隅に沈めて逆転に成功した。

　この2点はいずれも丹念にボールを動かし、素早いパス交換から生まれたもの。吉田圭吾監督の代行として指揮を執った佐野勲コーチは、「新人大会後にワンタッチ、ツータッチでパスを出す訓練を積んできました」と説明すると、「おととい(人工芝の)朝霞陸上競技場で練習し、昨日はそのおさらいを学校の剣道場で確認しました。その成果が出たんだと思います」と喜んだ。