国際学院 vs 上尾(写真=河野正)

 10分に田口の右クロスをMF黒澤成海(3年)がヘッドで合わせたが惜しくもバーを越え、21分には左SB坂輪世成(2年)の出色の左クロスから、田口が右足で放ったシュートもわずかに枠を捕らえ切れず、格好の先制機を逸した。

 スタート時の配置は田口が右、松﨑が左だったが、途中からポジションを入れ替えた。酒井宏治監督は「逆にした方がフィットすると思って変えました」と説明。これが図に当たり、前半32分、松﨑が右サイドからファーポストに配給したボールを田口が決め、先制点となる決勝ゴールをものにした。

 後半は国際学院が主導権を握り、右の工藤楓太(3年)と左の坂輪という両SBが、積極的に攻め上がってチャンスを膨らませた。工藤は後半だけで3本のシュートを放ち、立ち上がり3分の一撃は惜しかった。11分の田口の決定打も坂輪の好クロスからだった。

 1回戦で早大本庄と4-4(PK戦5-4)という点取り合戦を演じた上尾だが、後半も激しい出足からマイボールにしたものの、決定的な得点チャンスを迎えることができずに敗退した。

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