国際学院は上尾を下して16強入り(写真=河野正)

 塚田智宏監督は「中体連出身の選手ばかりですが、一生懸命練習して3年生は成長してくれました」とイレブンをねぎらった。ただ、その3年生は受験勉強に備え今大会で全員が引退するそうだ。「もったいない気持ちもありますが、本人の人生ですから仕方がない。それでも1、2年生が出場できたことは今後の財産になります」と述べた。

 塚田監督はJリーグの担当審判としても活躍し、J2は主審が69、副審が29試合。J1では5月14日の30周年記念試合、鹿島-名古屋で副審を務めた。「指導も審判もやりがいがあります。これからは3年生にもまれた下級生の成長を見守りたい」と期待していた。

 国際学院のセカンドチームは、上尾と同じ県SS2Aリーグに所属しているとあり、酒井監督は「特長は分かっていたし、どの選手に注意すべきかも把握していました」と話すと、「でもうちは相手に応じたやり方ではなく、前からプレスを掛けて真っ向勝負するチームです」と戦略云々ではなく、とにかく自分たちのスタイルを貫くサッカーをやり抜くことだけに集中したそうだ。

 昨年は1回戦で埼玉平成に惜敗したが、今年は2連勝でベスト16入り。酒井監督は「リーグ戦の調子が良く、そこで自信を付けたのが大きい。個性の強い選手が多いが、例年よりもグループで、全員で戦えるのが強みだと思います。次も全員攻撃・全員守備で臨みたい」と述べた。

 3回戦の相手は、新人大会と関東高校大会予選でともに4強の東京成徳大深谷を倒した川越東だ。

(文・写真=河野正)

▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選
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