川越東のDF剣持正翔(右)は武南の攻撃をはね返した(写真=多田哲平)

 PK戦へと突入し、互いに5人ずつが蹴り終わった時点でも4-4と決着つかず。ようやく雌雄が決したのは7人目だった。先攻・川越東のキックをGK1前島拓実(3年)がこの日2本目のPKセーブで防ぐと、後攻・武南のキッカーDF15山崎元就(3年)は成功し、トータル6-5で勝利。

 苦しい試合を制した武南は準決勝進出。新人戦、関東大会に続く県内3冠目へ向けて一歩前進した。14日に決勝進出をかけて正智深谷と対戦する。

 武南の内野慎一郎監督は「成徳を破ってきただけあって、しっかり整理されたチームでした。勢いのあるチームはやっぱり怖いなと改めて感じましたね」と川越東を称えつつ、「きょう勝てたのは本当に良い経験だと思う」と安堵の表情を浮かべた。

 一方で進学校としても知られる川越東はサッカーでも大健闘を見せた。得点を挙げた稲庭はその後も快速を飛ばして相手の脅威となり、DF4剣持正翔(3年)は圧巻の対人能力でゴール前に立ちはだかった。

(文・写真=多田哲平)

▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選
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