武南 vs 市立浦和(写真=河野正)

 アディショナルタイムの3点目が効いた。右SB齋藤瑛斗(3年)からボールを預かった髙橋が、相手DFのブロックより一歩早く左足で蹴り込んだ。

 前半の武南は10本のシュートを放って3点を奪い、市立浦和にほとんどサッカーをさせなかった。普段は勝っても辛口な内野慎一郎監督は、「前半に限れば、練習で確認してきたことを表現してくれた。関東大会が終わってから練習してきているクロスへの合わせ方やシュートなど、イメージ通りにプレーできていました。関東大会でいろいろ経験できたことも大きい。初戦ということを考えれば、及第点をつけられますかね」と上機嫌だった。

 市立浦和の前半のシュートは、25分にMF大河内陽友(3年)の右FKをMF石田凛(3年)がヘッドで放った1本だけ。マイボールにしても相手の重圧にパスミスが多く、得意のサイドアタックも数えるほどしか仕掛けられなかった。

 それでも後半は立ち上がりから積極的に縦へと進路を取り、2分にFW田中悠真(2年)が惜しい一撃を放つと、5分にはMF高橋隼(2年)のシュートで1点を返した。29分には逆襲から途中出場のMF藤本琉生(3年)が右から決定的な場面を迎えたが、GK前島拓実(3年)の好守に阻まれた。

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