狭山ヶ丘 vs 細田学園(写真=河野正)

 辛抱強く試合を進めていた前半18分、絵に書いたようなカウンターから先制点を挙げた。右SB春山惇希(3年)が、右ワイドMF権田智紀(3年)に出色の縦パスを配給。ぐいぐい敵陣に進出した権田の正確なクロスから、エースFW玉城昊輝(3年)が豪快に蹴り込んで決勝ゴールをもぎ取った。

 これで3試合連続得点をマークした玉城は、「うちはサイド攻撃が持ち味なので、権田からいいボールが来ると信じていました。この1週間、リーグ戦で好調な細田に勝つためチームがひとつにまとまって練習できた」と破顔一笑の体だった。

 県S2Aリーグで6連勝をマークし、無敗で首位をキープする細田学園だが、ボールを保持する時間帯こそ長かったものの、前半のシュートはFW倉根健太(3年)の1本に終わった。

 細田学園は後半16分、FW古部悠(3年)がFKから惜しいキックを見せ、その直後にMF坂井築(3年)が絶好の一打を放ったが、DFにブロックされた。39分にはFW紙岡英跡(3年)が決定的なシュートを打ったが、相手GK内山愛琉(3年)のビッグセーブに阻止された。

 初戦の2回戦で新人大会準優勝の武蔵越生を1-0と撃破し、昨年の総体予選準々決勝でPK戦負けした雪辱を果たした、しかし今回はベスト8を前に姿を消した。

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