狭山ヶ丘 vs 細田学園(写真=河野正)

 後半も集中力を切らさず、忠実に粘り強い守備の応対を続けていた狭山ヶ丘は21分に大きな2点目をものにする。主将でボランチの山本悠太(3年)が、左サイドから軽快に中央へ運んでネットを揺らし、勝敗の行方を決定づけた。

 西澤正仁監督は「ボールを握るのは相手の方がうまいので、そこはやらせていたが、守備エリアに入ってきたら厳しく締めました。常に無失点を目標にし、相手のやり方を考えながら守備をつくっています」と堅ろうの背景を説明した。

 準々決勝は昨年の雪辱戦になりますね? と尋ねると「そうですね、昌平に対してどれだけ冷静になれるかがカギを握ると思う。今、チームの雰囲気はとてもいいですよ」と不敵な笑みを浮かべた。

 堅守を支える川又は昨年の昌平戦はメンバー外で、スマートフォンの動画配信で戦況を見守ったそうだ。「うちはチャレンジ&カバーを徹底し、相手のシュートには体を投げ出してスライディングしています。守備が強い要因はそこにある。明日は悔しい思いをした先輩たちのリベンジを果たしたい」と勝利を誓った。

(文・写真=河野正)

▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選
令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選