明大中野のMF9高尾友一はピッチを幅広く奔走(写真=多田哲平)

 後半に入ると、なんとか追いつきたい明大中野の反撃を受けるが、GK1林健介(2年)やDF3家平等生(3年)、DF4中野櫂斗(3年)を中心にこれをはね返すと、55分に待望の追加点を奪う。左サイドでボールを持った石川が敵陣中央へと持ち上がると、スーパーミドルを突き刺す。会場を沸かせるパワフルな一発だった。

 それからは一進一退となったが、次にスコアを動かしたのも都立国分寺。66分、今度は右サイドでボールを持った石川がまたも強烈ミドルを叩き込んでダメ押しの3点目をゲット。

 石川の豪快弾2発で突き放した都立国分寺は、そのままリードを守り切って3-0で勝利。2次トーナメントへと駒を進めた。

 一方で明大中野は敗れはしたものの、その実力に相手との大きな差があったわけではない。FW11折橋侑真(3年)が抜け出した37分の決定機が決まっていれば流れはまた変わっていたかもしれない。MF10赤根慶祐(3年)とMF6市川悠斗(3年)は攻守に精力的に働き、左サイドのMF9高尾友一(3年)は幅広く動いてリンクマンとして機能した。

(文・写真=多田哲平)

▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選
令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選